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写真とアートの関係

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たまたまフェイスブックで、ジャンルを問わない「Art Challenge 5days」という企画に
参加させていただくことになったので、ちょっとアートについてなど。

私自身、伝えたいことが伝わって、共感と同時に何かを感じていただけるような作品が理想であり、
作品自体がアートであるとか、ないとか・・全然こだわっていないので、
アート作品ですねと言われてもあまりピンときてなかったりするのですが、
Photonicoでの作品販売、ポストカード販売など、自身の作品を「売る」
ということを経験させていただいたこと、
写真をアート市場に・・という流れがある中で、
写真におけるアートとは?となんとなーく意識して考えるようになったというか・・。
いやそもそもアートって何?みたいなとこから考えていたりしていたのですが、
考えれば考えるほど混乱(笑)

で、先日、ジャンルは違いますが、日本画家である千住博氏の著書
「芸術とは何か 千住博が答える147の質問」の中で、
自分の中で少しピンとくる言葉に出会いました。

千住博氏の作品を初めて見たのはTVの中でしたが、
作品コンセプト、その演出方法など、大変興味深いものがあり
いつか軽井沢のギャラリーに行ってみたいななどと思っていたりします。

以下、千住氏の著書より抜粋です。

芸術とは、イマジネーションのコミュニケーションです。なんとかして伝えようとする(コミュニケーションしようと思う)その心が生み出すもの。これがあるものは全て芸術なのです。ですから人間がなにかを作ろうとする、表現しようとすることは全てが芸術的行為なのです。
<中略>
今の世の中、このイマジネーションのコミュニケーションが足らなくて起こった事件・事故があとを絶たない。相手の気持ちや、どうなるかを想像できない。コミュニケーションが置き忘れられている。今の日本は芸術的発想が弱まってしまっている。
芸術的発想というのはきれいな絵を描きましょうということだけではなく、自分の気持ちをなんとかして伝えたいと思う気持ちと共に、相手の気持ちも理解しよう、見てみよう、聞いてみようとする気持ち。こういうことが、芸術が教えてくれる私達のコミュニケーションの第一歩なのです。


絵画の世界というアートとして確立された分野である中で、
千住氏が現代社会におけるこれからのアート(芸術)とは・・と
ご自身が長い間芸術とは何か?を模索されてきた中で出した結論は、
何かとても共感を得るものがありました。

アートというと芸術という言葉より広義になってはきますが、
本質はやはり「イマジネーションのコミュニケーション」ここなのではないかなーと。

そういう意味ではどんな写真であれ、アートになりうるものであり、
そこから先、作品そのもの、タイトル、コンセプト、そして見せ方。
すべてをひっくるめて・・
作品を通して自分の思いをいかに伝えられるか、そして人と心のコミュニュケーションをいかに取れるかということなのだと思います。

作品を通して気持ちの共有ができて、
初めて「アート」作品としての価値が生まれるものであり、
アート作品であるかどうかは見た人が決めること。
私自身は、やっぱりアートという言葉には捉われずにいたいです。
ただ自分のイマジネーションを、人に伝えるという努力はしてきたいなと。
自分の撮ったものはやはり誰かしらに共感していただけたら嬉しいですから(^^)

捉われずにいたい・・とはいえ、
ちょっと忙しくて、まだ Art Challenge 5daysにトライしていませんが、
Artという言葉がついたからには、ウェブという制約がある中で、
1日3作品「伝えること」に重きを置いてどう見せていくか・・
私なりにチャレンジしてみたいなと思っています。

やっと仕事のほうは光が差し込んできましたが、確定申告にプリントあれこれ・・
さらには暫く歯の痛みにも悩まされそうで・・(>_<)
撮影に出る余裕がまったくなしの日々が続いていますが、
梅・・そろそろ見頃ですよねぇ・・(涙)
by littlenap | 2015-02-27 08:33

写真で綴る日々雑多


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