写真展巡り
2015年 07月 08日

先日、ブログで落ちて土に還る葉たちの溶けていく美について書きましたが、
昨日、まさにこれぞ、現実にそこにあるものが別の物体、空間に溶けていく過程の美
ではないかと感じる作品に出会いました。
見る人によって多分様々な想像を産むであろう作品たち、
私自身は、暗いトーンから浮き出る実像と線画に「昇華」そんなものを感じました。
今まで拝見してきた写真展の中で、
自分自身の写真概念を大きく覆すほどの作品との出会いというのはそうそうないのですが、
昨日の出会いはかなり衝撃的でした。
素晴らしい作品に出会えた幸せとともに、
また大きな見えない壁がそこに立ちはだかったような・・
かなり複雑な心境でおります(笑)
ただ前日、これとは真逆の場所にあるであろう”写真”を拝見したこともあり、
自分的には強く惹かれるのも表現したいものもやっぱりこっち系なんだろうなと。
実はさっきまでもう思いのたけをブログに綴っていたのですが、
途中で更新押してしまってあっさり消えてしまった・・という^_^;
意気消沈・・ってことで、その感想はまた改めて。
写真展の紹介だけ書いておきます。
ご自身のセルフポートレートを中心に、
ピンスクラッチで線画を加えた独特の技法で表現された世界は、
理屈をあれこれ考えてしまう作品ながら、そんなものはどうでもいいとさえ感じる、
美しい作品群です。
井村一巴展「physical address」
by littlenap
| 2015-07-08 09:41